普通の主婦がTOEIC900点を目指して勉強するようになった経緯 【主婦の生き方(きっかけ)】その4

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TOEIC900点を目指すkijikoさんの前回からの続きです。

22年ぶりに帰国してから新しい環境に馴染むまで思いのほか時間が掛かりました。アメリカでは常識とか他人と共通の感覚がなく、人と同じでなくても人の目を気にする事は殆どありませんでした。それがたとえ日本人同士であってもです。私が居たロスアンゼルスは、1年300日くらいは晴天で、少しくらい嫌な事があっても心地よい風が吹くとそれだけでポジティブになれました。その時は私の性格があっさりしているんだと思っていました。でも帰国した途端、周りの目を気にするようになり、人と違う事をハンディと感じて言動をセーブするようになり、日本の子育て主婦のあるべき姿に近付こうと葛藤の日々を過ごす内、段々息苦しくなり、人と会うのが面倒になり、結局2年くらいは家にこもりがちになりました。

そんな日々を過ごしていた頃、ひょうんな事から息子の幼稚園のお友達のママと英語の話題になりました。それはめったに出向かない幼稚園で、たまたま行事があった時、あるママから「アメリカに住んでいたんでしょ?うちの子に英語教えてくれない?」の軽い一言から始まりました。初めは挨拶の延長だと思っていたのですが、それから3ケ月程過ぎ、何も言わない私に幼稚園ママの2人から「みんな教えてって言ってるよ。」と。うーん、困ったなぁ・・・「今度うちに遊びに来る?」ひきこもりの私にはそれが精一杯の言葉でした。4才の女の子2人とわが息子1人をテーブルに着かせて、おもちゃのフルーツを見せて英語でおしゃべりしました。いつも息子にやっている事です。子供たちの目が表情が声が可愛くてたちまち心を奪われました。久しぶりに血の巡りが良くなった感じがしました。

「この子たちに英語教えてみたいなぁ、、、でもどうすればいいのかなぁ、、、」溜息ばかり付いていた時、父の「出来る事をすれば良い」の一言で決心がつき、夫に相談、息子の同級生を教える事での影響を色々と指摘されましたが、最終的には思うようにやってみれば良いと言ってくれました。また義理の妹がアドバイスしてくれた事も役に立ちました。それはお友達のお母さんに近所の子供たちがあるお稽古ごとを習っている体験談や問題点などを参考に準備を始めました。

最初はトライアル期間中にして4人無料モニターになって来てもらいました。それが3月中旬。時を同じくして、従姉の英会話教室で講師のアルバイトの依頼があり、4月から来てほしいとの事。準備までにもう3週間しかありませんでした。

英語を教える生活が始まり、方針が徐々に、しかし割と早い段階で決まってきました。幼児であっても日本語を母国語とする以上、英語は触れるだけではいつか忘れてしまう。触れて、慣れて、繰り返し学習をする方式を取ろう。文字を覚え、単語を覚え、本を読み、英語で語りかける、そんな英語教室をしよう。大人には、やり直し文法で、英語力を付けながら英会話をしよう。ネイティブの先生と併用で習う事で英語力がより早く付くような方法をとろうと思いました。私の英語習得経験の反省を多く取り入れたこの方法で英語指導するのが、きっと後々生徒さんの使える英語力に繋がると信じて取り組んでいます。

どこでどう出会うか分からないチャンス、小さな社会にいる主婦にはそんなチャンスに出会う事もないという固定観念を取り払う事、主婦が何か自分の事を始めるには家族への犠牲が伴うというリスクも考え方ひとつで頑張る原動力になるかもしれません。

また、現在主婦ではない方(将来主婦になるかもしれない方)も仕事、結婚、子育て、ご自身がそれを望むなら、どれも諦めない事、同時進行する事、自分の道は時に細くなったとしても持ち続ける工夫をしている方が幸せかもしれません。

つづく・・・

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