TOEICで確実に押さえておきたい【中学1年の英文法】9つの重要ポイント

英文法は苦手で見たくもない…中学・高校で英文法をやらされて英語が嫌いになった…こういった方は少なくないでしょう。なので、英文法に自信がないというのはよくわかります。

しかし、6年間にわたって中学・高校と英語の授業を受け、数多くの試験を受けてきた方は基本的な文法知識は確実にあるはずです。

あいまいな部分があるかもしれませんが、説明を受ければすぐに思い出す文法事項が多いはずです。文法については、ご自身で案外過小評価していると思います。

そこで、今回はあなたに英文法力に自信を持ってもらうために、まずは中学1年レベルの英文法に絞っておさらいをします。

意外かもしれませんが、中学1年レベルの英文法の知識がもっとも重要で、TOEICに限らず、英語全般で一番よく使うルールだと考えております。

1.英文には主語と動詞があって、主語の後に動詞がくる。

I play soccer.

私は、サッカーをします。( Iが主語で、playが動詞)

I am a soccer player.

私は、サッカー選手です。( Iが主語で、amが動詞)

英語は日本語と語順が異なります。語順と音の違いが英語と日本語のもっとも大きな違いだと思います。これをまず認識しておくことです。

TOEICに出てくる文はこれよりは長いものがほとんどですが、基本となる文の骨格はこのルールに従っています。

※長い文が理解できないというのは、基本的な文法知識がないというより、文法知識を使った読み方ができない、あるいは単語力、語彙力が不足していることが主な原因だと考えられます。基礎文法知識の不足と単語・語彙力不足、構文理解力はいったん区別しておいた方がいいでしょう。

2.現在形の普通の文(平叙文)を疑問文、否定文にできる。

疑問文にするには、Do、Does、Is、Are、Amを文頭に持ってくる。

否定文では、don’t(do not)、doesn’t(does not)、isn’t(is not) 、aren’t(are not) にする。

【例】

You play soccer.

Do you play soccer? (疑問文)

You don’t play soccer.(否定文)

 

You are a soccer player.

Are you a soccer player?(疑問文)

You aren’t a soccer player.(否定文)

中学1年で何度も練習したとおもいますが、疑問文、否定文の作り方がわかればまずはOKです。

3.英語の名詞には数えられる名詞と数えられない名詞があることを知っているか?数えられる名詞では単数、複数形があることを?

通常名詞は単数と複数があって名詞を複数にするときはsをつけることがほとんど。

【例】 week(週)の複数はweeks、day(日)の複数はdays

たまに数えられない名詞もある。

TOEICにもよく出るinformation(情報)は数えられない名詞。家具のfurnitureや設備のequipmentも数えられない名詞(不可算名詞)。理屈では分かりにくいが英語はそのようなルールなので個別に覚えるしかないです。

4.三人称単数現在の場合、動詞にsがつく。

一般動詞の三人称単数現在では動詞にsがつく。

He play soccer.

でなく

He plays soccer.

が正しい。

この三人称単数現在あたりから英語につまずいた方が多いかもしれません。文法用語もいろいろ増えてきて、英語の勉強がいやになるきっかけかもしれません。

三人称って文法用語はわかりにくいのですが、要は私(I)私たち(we)、あなた・あなたたち(you)以外はすべて三人称。いってみればほとんどが三人称なのです。

それに単数という条件(Heは単数だが、Theyは複数なので三人称単数ではない)と現在形の場合このsが動詞につきます。

ちょっと余談ですが、sがついた動詞があれば、それが文の中の動詞であるヒントなので、読むときはこれを意識します。

TOEICのPART5の文法問題で、このsがあるかないかで答えを選ぶ問題があります。例えば主語が複数であれば、動詞にsがつきません。

New employees (attend, attends) the orientation. (新入社員はオリエンテーションに出席する)という英文であれば、主語が複数なのでattendを選びます。(TOEICの文法問題は4択ですが、2つに絞り込んで選ぶ場合)

※会話ではsをつけ忘れても通じますが(実は時々忘れます。言った後に「あ、つけ忘れた」って何度もあります。)、文法問題を解く場合は、これを知っている必要があります。

5.疑問詞、When(いつ), Where(どこで), Who(だれが), What(何を), Why(なぜ), How(どのように)などで始まる疑問文がわかる。

TOEICに限らず、中学1年の英文法(英文法というより、英語の表現・パターンといった方がいいか?!)での重要ポイントです。

疑問詞で始まる英文では、頭の一語だけ聞き取れば、まず何を聞かれているかわかります。TOEICのPART2でも疑問詞で始まる問題が多いです。極端な話、この一語を聞き取れさえすれば、答えがわかるケースが実に多いです。

疑問詞で始まる文では、この疑問詞が一番重要です。リスニングでWhenとWhereは同じような発音に聞こえるかもしれませんが、Whenで始まれば、「いつ」を聞いているわけで、Whereで始まれば「場所」について聞いているわけで、がらりとポイントが違ってきます。

さらに中学1年レベルを超えるかもしれませんが、Whose(誰の), Which(どれ)、HowやWhatについては次のような疑問詞の複合的なパターンも一緒に復習しておくのがいいでしょう。

How often ~? (頻度・回数を聞く場合)
How long ~? (期間を聞く場合) *距離を聞かれているのと間違えやすい
How far ~? (距離を聞く場合)
How many ~?(数を聞く場合)
How much ~?(量を聞く場合)
How soon ~?(どれくらい早く、時間的なことを聞いている)

Whatは他の具体的な名詞をつけるケースが多い。

What color(何色?)
What page~?(何ページ)
What time~?(何時)
What size~?(何サイズ)
など。

6.代名詞の格の使い分けができるか?

代名詞の格というと、また文法用語でイメージしにくいかもしれませんが、

私は、私が(I )
私の(my)
私に、私を(me)
私のもの(mine)

と文の中での働きによって使い分けるというものです。「私の本」というとき”my book”(所有格)が正しく、”I book”とか”me book”、 ”mine book”とは言わないのが感覚的にわかると思います。

「彼女は犬が好きだ」なら”She likes a dog.” が正しく、”Her likes a dog.” は間違いなのはわかりますよね?

TOEICでもPART5の文法問題で代名詞関連の問題が毎回ではないですが1問程度出ます。

John started _____ printing business two years ago.

(A)  he
(B)  his
(C)  him
(D)  himself

なら(B)  his(彼の) の所有格が正解です。

(意味:Johnは、2年前に彼の印刷会社を始めた。)

7.現在進行形は、be動詞+動詞のing形であることを知っているか?

be動詞+動詞ingの形ですね。

I am reading a book.

TOEICのPART1では、この現在進行形が受動態(中2、3の範囲?)の形で出ることがあるので要注意です。私自身もこの受け身の進行形はTOEICの試験を受けて初めて知りました。

例えば、

Flowers are being arranged.

だと「花がアレンジされている」という受け身で進行中の動作になります。TOEICの問題では、誰かが花をアレンジしている写真になります。

人が主語なら、
A man is arranging flowers.

ですが、これが受け身になって、A manを省略した形が上の受身進行形の文です。

8.「~することができる」はcan +動詞で表現できることを知っているか?

これは大丈夫ですよね。

助動詞の後の動詞は原形がきます。※原形(sとかつなかい、過去形、過去分詞形、ing形でない)

You can _____ …で、選択肢が
meet(原形), met(過去形または過去分詞形)、meets(三人称単数現在形)、meeting(ing形)の中から選べるのは、meet(原形)ということです。

PART5の文法問題でも助動詞(willとかmustとか他の助動詞含め)の後に動詞の原形を選ばせる基本的な問題がでます。

9.命令文は、主語なしで、動詞の原形で始まることを知っているか?

これも問題ありませんよね。Pleaseがついているのも命令文です。Let’sで始まるのも命令文に分類されます

ちなみに否定するのはDon’tを前につけます。

まとめ

中学1年レベルの英文法はいかがでしたでしょうか?
これくらい知っているというのがほとんどだったのではないでしょうか?

TOEICで試される文法知識は、基本的なものをベースにしています。今回中学1年の英文法を取り上げましたが、高校で習うものより中学で学ぶ英文法知識でほぼカバーできるという印象です。

TOEICレベルの英文を聞く、読むという観点から言えば、まずは、

中学レベルの基本的な文法ルールを思い出すことが重要です。

こうした文法知識のほとんどは中学・高校の学校教育でやった覚えがあると思います。
一度は理解しているはずなので、忘れていても思い出すのはそれほど困難ではないでしょう。

すでに知識はあります。英文法の知識はゼロではありません。自信を持ってください。

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