【ご質問】「現在820点で900点を目指しています。TOEICリーディングパートのスコアアップの方法を教えて下さい。」

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Qestion

12月8日に初めてTOEICのテストを受けた者です。

私の経歴を簡単に・・・
・日本の高校を卒業後、米国大学附属のESL~大学卒業
・卒業後、ロスアンゼルスの日系の企業2社、現地採用として勤務(10年間)
・結婚→ロスアンゼルスで専業主婦(7年間)
・3年前、主人の仕事の都合で22年ぶりに完全帰国

専業主婦の私がTOEICを受けるきっかけ
・1年前、親戚が経営する英会話スクールの先生が突然辞めてしまい、その代講として半ば強引に雇われる
・次の先生が見つかるまで期間限定のつもりが、教える事が楽しくなってこれからも続けたくなった

今年4月から幼稚園、小学校、中学文法、社会人日常英会話、TOEIC初級の担当していますが、生徒数80人の英会話教室で、教えるスタイルも講師に全てお任せと言った感じなので、内容が違うクラスを手探りでやってきました。

生徒さんが英検を受けたり、実力テストで学年3位でしたとか、ここで教えてもらって良かったなどと言われ、やりがいを感じてきたのと同時に今のままの私の英語力(特に文法力と語彙・読解力)ではいけない思い、自分でリーディングを頑張っているのですが、伸び悩んでいます。

今回のスコア(L475/R345)をインターネットで見て、リーディングをどうやって伸ばしたら良いか分からない、、、トイッカーの成功談なんかを読んで参考にしようと思い、「TOEIC186回」と検索、セルフアカデミーのウェブサイトに到達しました。

今井先生の「モクモク村のけんちゃん」、「中学の音読」、「留学での体験」、「キャプションTV」、「米国出張」など年代も同じくらいかなと推測され、読み入ってしまいました。

私のTOEICの勉強方法は以下の通りです。

1.旺文社・新TOEICテスト620点攻略本(模試利用目的)
2.旺文社・新TOEICテスト730点攻略本(模試利用目的)
3.旺文社・新TOEICテスト860点攻略本(模試利用目的)
4.アルク・究極の模試600問
5.中村澄子1日1問(DS)
6.ヒロ前田のPart5(iPhoneアプリ)

Part5は、理想時間で解こうとすると同じ問題で何度も不正解になるし、
Part7は、mail, letters, ads は比較的読めますが、report, articleは時間を掛けても判らない物もあります。到底時間通りには解けず、テスト終了時間に近づくと集中できずに早々に塗り絵にしてしまったり・・・

こんな状態なのにTOEICのクラスを教えているのは、生徒さんたちに申し訳ないと思い、毎回のレッスンはきちんと説明できる様に予習したPart5の問題のみと比較的得意なリスニングを重点にレッスンしている次第です。

TOEICリーディングパートのスコアアップの方法を教えて下さい。

Answer

お問合せいただきありがとうございます。

ご経歴から、英語力は相当の実力を持たれていると思われます。 アメリカ生活が長く、かつビジネス経験あるというバックグランドはすばらしいですね。このような経歴をお持ちの方から、 日本の英語学習者は多くのこと(学校英語とは違う、まさに本場の英語など)が学べると思います。すごく貴重な存在だと思いますので、ぜひ頑張っていただければと思います。

さて、ご相談内容の回答は下記のようになります。

リーディングスコアを上げる方法ですが、まず考えなければならないのが、時間配分だと思います。 読むスピードというのは、短期では上がりにくいですが、じっくり読むところ、さっと読むところのメリハリをつけることで、同じ読むスピードでも解ける問題数を増やすことができます。

PART5・6を20分ぐらい、PART7を残りの55分割り当てるのが、ひとつの目安です。

PART5について

「Part5は、理想時間で解こうとすると同じ問題で何度も不正解になる」 とのことですが、

・ どれくらいの時間で解こうとされているでしょうか?
・ またどのタイプの問題(品詞問題?時制や態などの文法問題?
単語・語彙問題?)で不正解になりやすいのでしょうか?

もうひとつ確認ですが、

・ 問題文をすべて文頭から読んで、意味を理解しながら解かれていないでしょうか?

PART5の問題をすべて頭から読んで意味を理解しながら解くとほぼ確実に時間がなくなります。実は空所前後を見ただけで解ける問題が40問中20問弱はあります。文全体の意味を考えないで、 文法知識やコロケーション知識で機械的に解ける問題です。

(1)こうした部分だけを見て解ける問題を5秒、10秒で解いていく、
(2)少し考えてわからない問題は2分、3分と時間をかけないで、
適当にマークしておき、最後の確認で塗りつぶすことで、 PART5を1問平均20秒、全体を約14分で切り抜けるという時間配分です。

【コロケーションを意識して語彙を増やす】
ご存知かもしれませんが、コロケーションとは、共起表現といい、単語同士の相性のようなものです。単語単体で知っていても、 実際にほかの単語と一緒に使われるかを知らなければなりません。

単語を日本語に訳して、日本語の意味として通じそうで、その組み合わせをやると間違えることがあります。 あくまで英語としてその単語同士の組み合わせが自然かどうかによります。

例えば、「面接を行う」という意味でTOEICに出てくるのはほぼ、 conduct an interviewです。conductとinterviewは相性のいい単語です。 自動詞でinterviewでもOKですが、TOEICは動詞と名詞の組み合わせがよく出ます。

コロケーション的な知識があると、選択肢と空所の近くの単語の結びつきから瞬間的に答えが選べるものが多くなります。

PART7について

PART5の個所にも書きましたが、PART7の正解数を上げるには、 PART7できるだけ多くの時間を割り当てるということです。 そのためにはPART5・6をできるだけ時間をかけないで解くことがとても大切です。

PART7に関して言えば、難しめ・苦手の問題を後回しにしてできる問題から解くという方法もあります。170番台のシングルパッセージの問題(Articleなど)は読むのに時間がかかるので、同じ塗り絵がでるなら、むしろ後回しにして180番以降のダブルパッセージを先に解くなどで正解率を上げることができます。

さて、「Part7は、mail, letters, ads は比較的読めますが、 report, articleは時間を掛けても判らない物もあります。」とのことですが、 時間をかけても理解できない理由は何かお気づきでしょうか?

report, articleの問題で出てくる単語の意味を知らないためわからないのでしょうか?それとも構文的に理解できないのでしょうか?

TOEICによく出る頻出語がありまして、それらを知らないと理解に時間がかかることや、読むのが遅くなる可能性があります。 なので、TOEICに必要な語彙数が不足している場合、公式問題集のような問題で出てくる単語を覚えることやTOEIC専用の単語集を覚えることで語彙を増やせば読むのが楽になると思います。

ご所有の問題集以外でやっておくべきものは、定番のTOEICテスト新公式問題集です。 Vol4が一番で、次がVol5、その次がVol3です。本家が出している問題集だけあって公開試験にもっとも近いテキストだと思います。 リスニングのナレーターも同じで、また、この中の単語・語彙はよく公開試験にでます。

スコアの作り方

初回で820点は悪くはないと思います。TOEICの傾向に慣れ、TOEICに出やすいポイントを押さえれば比較的短期で900点を超えられると思います。

リスニングは、TOEICの問題に慣れさえすれば495点は取れると思います。 だいたい3問ミスまで495点がでます。ある一定レベルまで行けば495点は毎回取れるスコアです。なので、リスニングで20点は上乗せできることになります。

そうなるとリーディングのスコアが405点(83~85問正解?)以上になります。現在との差が60点です。PART5で時間をかけない解き方をマスターして時間管理できるようになることと、少しばかりの語彙の強化・読む練習をすれば、60点を早い段階でクリアできるのではないかと思います。

まとめ

英語の指導をされる場合、TOEICのスコアは対外的に価値があると思いますのでぜひ目標スコアを早期に達成できること願っております。

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